会社で始めるSDGs|紙の適切な利用とリサイクルのすすめ【今日から取り組める】

株式会社WELL(ウェル) 営業部

持続可能な社会の実現に向けて機運が高まる昨今では、企業に対しても、SDGs(持続可能な開発目標)への主体的な参画が求められています。
SDGsに取り組むことで、「人材採用に有利」「顧客からの共感を得やすい」など、企業が得られる恩恵も大きくなってきているためです。

ただ、SDGsへの関心は高いものの、まだまだ二の足を踏んでいる企業も多いのが実情です。

そもそも、「まず何から始めればよいのか分からない」「他の企業がどのような取り組みをしているのか気になる」といった悩みや疑問をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

企業がSDGsへの取り組みを始めるきっかけとしておすすめしたいのが、「紙の扱い方を見直す」ということです。

紙は、業界や企業規模を問わず、企業活動をする上で無くてはならない重要や資源です。
紙をテーマにした取り組みは、
手軽に着手できる上に社会的にもインパクトの大きい施策であると言えます。
では、具体的にはどのように取り組んでいけばよいのでしょうか。

この記事では、紙を取り扱うプロ監修のもと、適切な紙の利用方法とリサイクル方法について紹介します。

 

紙の扱い方ひとつでSDGsに貢献できる

SDGs(エスディージーズ:Sustainable Development Goals)とは、「持続可能な開発目標」を意味します。貧困や格差、エネルギー、気候変動といった、誰もが健康で安全に生活できる環境を守るために達成すべき17の目標を掲げています。

冒頭で挙げた「紙の扱い方」に関する取り組みは、SDGsの17の目標のうち、12番の「つくる責任 つかう責任」、15番「陸の豊かさも守ろう」にあたります。

日々大量の紙を使用する企業だからこそ、社員一人一人の紙の扱い方に対する心掛けが、持続可能な社会づくりへの大きな一歩となります。

この章では、今日からできる「紙に関するSDGsの取り組み」として、以下の3つを紹介します。

  1. 使う紙を減らす
  2. 使用後の紙をリサイクルする
  3. 再生紙を利用した商品を使う

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

使う紙を減らす

「使う紙を減らす」というのは、最もシンプルで簡単に取り組める施策でしょう。

不要なプリントを控える、ペーパーレス化を進めるなど、様々な方法で紙の使用量を減らすことが可能です。紙の無駄遣いをなくすためにも、まずは企業内で「どのような紙の使い方をしているのか」を見直してみましょう。

しかしながら、使用する紙を節約するにも限度があります。
やむを得ず紙を使用しなければならない場合には、次の章で紹介する紙のリサイクルを検討しましょう。

 

使用後の紙をリサイクルする

紙のリサイクルは、SDGsが話題になる以前から、環境対策の代名詞的な取り組みであり、「すでにやっているよ」という企業も多いことでしょう。

ですが、シュレッダーにかけて書類を処分していませんか?
実は、
シュレッダー処理された紙片は、繊維が細かく裁断されるためリサイクルに不向きであり、可燃ゴミとして焼却処分されているケースも少なくありません。

業務で使用した紙の多くには、機密情報が含まれています。
そのため、自社で処理する場合にはシュレッダーを使用せざるを得ず、リサイクルが難しいのが実情です。

では、一体どうすればよいのでしょうか。

機密を守りながら紙を資源として再生させる方法があります。
それが、専門業者による
破砕処理や溶解処理です。専用の回収ボックスに紙を入れるだけなので、これまでシュレッダーにかけていた手間や時間も削減できます。

WELLの書類回収ボックス

私たちWELLが提供する専用の回収ボックスは、不要になった書類を入れるだけ。
時間や労力といった見えないコストを省き、社員の負担を最小限に抑えることができます。
そして、回収ボックスで集めた書類は、開封することなく処理されるため、セキュリティ面においても心配ありません。

さらにWELLでは、リサイクル過程の追跡やリサイクル量の算出も行っています。
SDGsの取り組みが可視化されることで、成果や課題が明確となり、取り組みに対する社員のモチベーションアップも期待することができます。

再生紙を利用した商品を使う

紙はリサイクルに適した資源の一つです。

紙を正しくリサイクルすれば、様々な商品に生まれ変わらせることができます
そして、
再生された紙を使うことも立派なリサイクルです。

破砕処理や溶解処理された紙からは、以下のような製品がつくられます。

・ダンボール
・新聞紙
・印刷用紙
・トイレットペーパー
・ティッシュペーパー
・ペーパータオル
・板紙(紙箱などに使用される板紙)

近年では、使用済みの自社製品を回収し、再原料化した素材を、新たな自社製品として再利用する「クローズドリサイクル」の輪が広がっています。
一部の企業では、自社で排出された書類を、紙袋や名刺、ノベルティに作り変えるといった取り組みが進んでいます。

生まれ変わった商品を実際に手に取ってもらうことができるため、顧客や取引先にSDGsの取り組みをアピールするには最適です。

 

SDGsに取り組むメリット

SDGsは、環境・社会・経済の3つの側面から構成された目標であり、企業の経済活動とも密接に結びついています。すなわち、これらの社会課題を解決することが、事業の存続や企業の利益にもつながると言えます。
企業やサービスがコモディティ化している現代においては、積極的なSDGsへの取り組みが、企業の競争力やブランド力の向上にもつながるのではないでしょうか。

この章では、SDGsに取り組むメリットとして挙げられる代表例を3つ紹介します。

  1. ブランド力アップ
  2. ビジネスチャンスの創出
  3. 地域や社会への貢献

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

ブランド力アップ

SDGsに取り組むことで得られるわかりやすいメリットは、「ブランド力アップ」でしょう。

ブランドとは、「モノやサービスを差別化するために付けられたイメージ」のことを言います。
ブランド力が高ければ、消費者に選んでもらう以外にも、人材採用などさまざまな面においても有利になります。

世界的に注目度の高いSDGsに積極的に取り組むという企業姿勢は、企業イメージにも大きな影響を与えます。「社会貢献している企業」として広く認知されれば、ブランド価値を確立させることができるはずです。

ブランド力をアップさせるための試みとして、SDGsの達成を目指して優れた取り組みを行う企業や団体を表彰する「ジャパンSDGsアワード」に挑戦してみるのも効果的です。
第三者からの評価は、ブランド力の醸成に大きく影響します。
また、社員の主体性を育むことで、SDGsの取り組みに対するモチベーションアップが期待できます。

 

ビジネスチャンスの創出

SDGsへの取り組みは、ビジネスチャンスの創出にもつながります。

それは、人や環境、社会に配慮された商品やサービスを積極的に選ぼうとする消費行動が増えているためです。そうした消費行動を「エシカル消費」と言います。
これは、SDGsの17の目標のうち12番の「つくる責任 つかう責任」にあたります。

近年では、SDGsの意識が日常生活にも根付いてきたことで、エシカル消費の観点で商品やサービスを選ぶ消費傾向が強まってきました。

SDGsに関心のある消費者から選ばれるためには、いかにして提供する商品やサービス自体に付加価値を持たせるかが重要です。そのためにも、SDGsへの取り組みを消費者に強くアピールし、社会に配慮した企業として他社との差別化を図っていきましょう。

また、SDGsは地球規模の問題です。その解決策を模索する過程には、新たなアイデアやイノベーションが生まれるヒントが隠されているかもしれません。
世界共通の課題であるSDGsをチャンスと捉え、日本全国、さらには海外へとビジネスを拡大させる足がかりにしましょう。

 

地域貢献

SDGsには、「地域貢献」という側面もあります。

企業は、利益だけを追求すればよいというわけではありません。
消費者の支持を集め、信頼を築くためには、
地域や社会とのつながりは必要不可欠です。

そもそもSDGsは、社会が抱える課題を可視化したものです。企業が根ざす地域や社会への貢献なしには、企業が持続的な経済活動を行うことすらできません。

私たちWELLも、埼玉県SDGsパートナーとして、SDGsに関わる企業活動にも積極的に取り組んでいます。
紙のリサイクルはもちろんのこと、今後は、地元の中学生を対象にした職業体験の受け入れも検討しています。

 

まとめ

以上、紙から始めるSDGsの取り組みについて紹介しました。

企業がまず取り組むべきSDGsは、無駄な紙を削減し、使用後は正しくリサイクルすることです。
紙一つでも、正しく利用して、適切に再生させれば、立派なSDGsの取り組みになります。
まずは、紙に対する意識や扱い方を工夫するところから始めてみてください。

そして、埼玉県SDGsパートナーでもあるWELLでは、環境のために何ができるのかをお客様とともにプランニングし、実行するお手伝いもしています。
正しくリサイクルするための分別指導も行っていますので、まずはお気軽にお問い合わせください。

株式会社WELL(ウェル) 営業部

ビジネスの中で廃棄される機密書類や、不要になった古紙などを、迅速な回収、安全な再資源化を行なう機密書類処理のリーディングカンパニーの営業部です。