循環型社会の実現のため、 常に変化を恐れない 会社でありたい。

株式会社WELL 代表取締役社長 朝倉 行彦

業界の技術革新に挑み、大手企業や官公庁からも信頼を集めてきた。

2001年、丸紅ペーパーリサイクル株式会社様と親会社である株式会社國光との合弁会社として当社は生まれました。当初は、丸紅グループから排出される機密書類の処理を行なうためにスタートした会社でしたが、一般家庭やオフィス、店舗から生まれる新聞や雑誌、段ボールといった古紙にまで対象を広げ、回収・リサイクルを行なうことで、サステナブルな環境づくりに貢献してきました。設立以来、代表取締役として会社の成長に尽力してまいりましたが、おかげさまで早期に黒字経営を実現しています。

古紙の中でも、特に当社が強みを持つのは「機密書類」の分野です。業界に先駆け、機密書類の安心・安全な処理技術を製紙会社と共に開発。回収・処理時のセキュリティレベルの高さから、メガバンクや大手商社をはじめたくさんのお客様からご依頼をいただいてきました。また、同業者の仲間とのネットワークを確立することで、関東だけでなく全国からの問合せにも対応できるように。一社一社に向き合った丁寧な仕事ぶりで、最近では大手通販企業や中央省庁、警察署、大学とも取引をするなど多くの信頼を集めています。

紙からデジタルへの移行。
変わりゆく時代を前に考える、
次なる進化とは。

今、当社は大きなターニングポイントを迎えています。最近ではオフィス書類も電子化が進み、新聞や雑誌もデジタルの時代。まだまだ紙の需要はあるものの、以前と比べると数は減り、古紙のリサイクルで成長し続けてきた当社にとっては向かい風となっているからです。

そこで近年では、古紙以外の様々な分野のリサイクルに取り組むパートナーとの提携を積極的に拡大。親会社とも協力しながら、プラスチックや木くず、鉄くず、古着(ウエス)など、より幅広い廃棄物に対応できるよう体制を強化しているところです。また、循環型社会に貢献できるような新しい事業を生み出すべく、定期的に社内でアイデアを出し合い、検討を重ねています。長年培ってきた信頼やノウハウ、ネットワークなどの基盤は大切に、この先もずっと世の中に求められる会社であるために、新たな事業・サービスへの投資や挑戦は今後も惜しまずにしていきたいです。

会社の一番の資産は“人”。
新人とでさえも、
距離の近い社長でありたい。

今ある基盤や体制を築けたのも、すべては仲間である社員がいたから。会社の一番の資産は“人”だと考えるからこそ、一人ひとりと常に近い距離にいることで、本音で会話をできるような関係を築くことを大切にしています。毎週のように社員全員と話す機会を設けているのも、それが理由です。普段の様子を把握するのはもちろん、いつもより元気がない、悩みを抱えていそうといった状況を察し、必ず私の方から声をかけるようにしています。自分が若い頃、同じようにしてもらったことが嬉しくて始めたことでしたが、結果的に現場が抱えている悩みが見えてきたり、社員のほうから「相談がある」と声をかけてもらえるようになりました。役員や一部のベテランとだけではなく、新人とも同じ目線で話をするスタンスは、今後も大切にしたいです。

若手の声も積極的に取り入れた改革で、目指すは100年先も続く企業。

社員が日頃から意見を言いやすい環境は、世の中から求められる新たな事業やサービスを創出するうえでとても重要です。同じく組織づくりにおいても、当社では社員の声を取り入れることを重視しています。例えば、就業規則については毎年改善点や要望を社員から集め、みんなで会議を開き、見直しを行なっています。実際に現場の声がきっかけで体制の整備を進め、以前は105日だった年間休日を、2022年から110日へと増やすことができました。現在は120日を目指し、更なる体制強化をしています。実は、「株式会社WELL」という社名自体も、親会社である株式会社國光の社員から公募し、名付けたもの。設立当初から、「社員も含めたみんなで会社を作っていく」という姿勢は変わりません。

そして、私が常々感じているのは、意見の優劣に「ベテランだから」「新人だから」なんて壁はないということ。時にはトレンドに詳しい若手だから、時代を捉えた視点で新たな風をもたらせることもあるでしょう。今後も社員の声に耳を傾け、時代と共に変わり続けることで、100周年、200周年と続く企業を目指してまいります。

ABOUT US 地球環境とSDGsへの貢献

当社の所属する國光グループでは、幅広い事業を通してSDGsに貢献し、
企業のCSR活動を後押ししています。